上野に行かない都営バス上69系統、現る

春日駅前発小滝橋車庫行バス今月に入り、都営バスが大幅なダイヤ改正を行いました。特に系統の配置転換が絡むことにより、近辺の都営バスでも同じ系統番号でありながら、区間を短縮した便が登場しました。
写真は上69系統で、小滝橋車庫行の場合は「上69 春日駅経由 小滝橋車庫」と表示されるはずなのですが、「上69 小滝橋車庫」としか表示されていません。横の経由停留所の表示も、上野公園から出ていれば「上野公園→春日駅→早稲田→高田馬場駅→小滝橋車庫」なのですが、これは「春日駅→大曲→早稲田→高田馬場駅→小滝橋車庫」となっています。
これは、都営バス大塚支所の廃止による配置転換が関わっているのです。元々大塚支所の管轄だった路線は、すべて巣鴨営業所に移されました。これによって、大塚車庫発着の区間便も廃止されていますが。ただ、これでは巣鴨営業所の管轄路線が膨大になり、抱えきれない状態になってしまいます。特に都02系統(大塚駅~錦糸町駅間)は便数が多く、それだけ台数も多いのです。そこで、都02乙系統(池袋駅東口~東京ドームシティ・一ツ橋間)が巣鴨営業所から小滝橋営業所に移管されました。
問題は、小滝橋車庫から池袋駅東口や東京ドームシティならびに一ツ橋まで、どうやって運行するか、という点です。もちろん、一部の便はまるまる回送車として運行しますが、これでは効率が悪すぎます。
そこで、小滝橋営業所管轄の2つの間合い運用を使うことにしました。1つは飯64系統区間便(小滝橋車庫~高田馬場駅間)で高田馬場駅~池袋駅東口間を回送して都02乙系統に入ること、もう1つが前述の新設された上69系統区間便(小滝橋車庫~春日駅前間)で春日駅前~東京ドームシティ・一ツ橋間を回送して都02乙系統に入ることです。その結果として、上野に行かない上69系統が登場したのです。もっとも、飯田橋に行かない飯64系統は以前からありましたよ。