銀世界の美しい、真冬の北海道(函館・札幌)紀行

1日目(2/1)

冬の旅だからこそ、あえて北海道を選んだのには、理由がある。冬の夜景が美しいのと、かねてから北海道行きたかったというのが理由だった。
そんなわけで、日本橋で昼食をとってから東京駅八重洲口発の格安バスで出発地の成田空港に向かったのだが、到着直前に航空会社から「予約便(15時30分発バニラエア953便函館)は、現地の悪天候のため欠航します」というメールが来て驚いた。いきなり、出端をくじかれた状態だった。事情を聞いてから、同じ格安バス東京駅に引き返して、仕切り直しをすることとなった。
というわけで、今回の旅は東京駅出発地となった。東北・北海道新幹線に乗車することとなって、約25年前の学生時代以来久々という皮肉なのか仕向けられたのか、な始まりとなった。ちなみに、学生時代の時点では東北新幹線盛岡までしか開通しておらず、その盛岡まで既に乗車していたのである。つまり、盛岡新函館北斗間は初めての乗車となる。
さあ、乗車券・特急券を買うことにしたが、直前に15時20分発はやぶさ27号新函館北斗行(盛岡までこまち27号秋田行と併結)が出てしまい、次が17時20分発はやぶさ33号新函館北斗行 (盛岡までこまち33号秋田行と併結) まで無い。それまで、新幹線ホームで待っていた。そして、暗くなりかかった頃に乗車するはやぶさ33号が来て、これでようやく旅が始まったのである。大宮を過ぎると暗くなっており、不安いっぱいの状況で北上していた。それでも、盛岡での分割は楽しめたのでいいとするか。
ところが、盛岡を出てはやぶさ33号単独になると、ここからは終点まで各駅停車となる。さらに、奥津軽いまべつ木古内の両駅においては、このはやぶさ33号最終便である。もっとも、ここまで来るとガラガラなのだが。

こうして、少しの遅れで21時45分頃に新函館北斗に到着した。あとは、はこだてライナー函館に向かい、ホテルに向かうだけである。こんな猛吹雪では、さすがに夜景どころではない。それに、航空便も欠航なのは当然と言える。
今回泊まったのは、駅近くの「ホテルテトラ函館駅前」で、グッタリしてるので早々と寝るだけである。

2日目(2/2)

朝は昨日の吹雪が収まって、気持ち良くチェックアウトした。朝食は、近くの函館朝市海の幸を満喫するに限る。ただ、強風が吹く上に路面が凍っていて滑るので、歩くのが大変なのだ。
さて、何処で朝を食べるかと言うと、事前に調べた「味処 きくよ食堂 本店」である。そこの「元祖函館巴丼」がお目当てで、うにいくらホタテの3種が入っている現地で味わうからこそ価値がある丼なのだ。近場で獲れてるので、日持ちさせる必要がなく素材そのものの味が堪能できるのだ。とにかく、うにホタテ甘みがあるし、いくら味が活きている。食後は、函館朝市を回って、そのついでで土産を買うことにした。
さあ、午前中は五稜郭に行くことにした。ここからは、函館市電五稜郭公園前まで行って、あとは歩いて北上すれば到着。

まずは、五稜郭タワーから。展望台から眺める銀世界函館、やはりキレイだね。夜景は見れなかったけど、こうして見る函館の光景も素晴らしい。下りた後は、朝から大沼地ビール2種類飲む。そして、酔い醒ましに五稜郭の散策、気持ちいいねぇ。
昼前には函館駅に戻って、次なる目的地の札幌へ。

乗車するのは、12時15分発スーパー北斗11号札幌行。発車まで1時間近くあるのに、早くも改札が始まっている。なので、すぐに乗車して休みがてら待機していた。
そして、定刻に函館を発車して久々の在来線特急の旅を楽しんでいた。天候はさほど悪くなかったので、遅れも比較的軽微で走行していた。こうして、約4時間の列車旅の末、16時5分過ぎに数分の遅れで札幌に到着した。
早速、連泊するホテルにチェックインする。場所は、中島公園駅近くの「ホテルノースシティ」。荷物を置いたら、夕食の場所に向かった。

JR札幌駅まで戻り、今度は札幌駅北口から出発する「サッポロビール園」行の直行バスに乗車する。
到着すると、サッポロビール博物館の1階にある、レストラン受付予約を確保した。だが、土曜日でさっぽろ雪まつり直前となれば繁忙期の真っ只中約1時間半は待たなくてはならなかった。まあ、それでも博物館と近くを散策すれば退屈はしない
さらに、「ガーデンカフェ・ガーデンショップ」のソフトクリームが、巷のモノと違って「牛乳の味が濃い」!! これを食べたら、他のソフトクリーム水っぽく感じるのだ。
博物館に戻って待っていると、電話がかかってきて席が用意できたとの連絡を受けた。場所は、ポプラ館。さあ、待望のジンギスカンディナーの時間である。野菜を周りに敷いて上でを焼いて、待ってる間にビールも飲む、を食べつつ野菜も味わい、無くなれば店員さんを呼んでオーダーする。リボン ナポリンも飲んで、食べ終わって上から見たらジンギスカン鍋が北海道の形をしてるではないか。
こうして、ホテルに戻って行ったのであった。

3日目(2/3)

目的はほぼ達成したので、ここからは札幌フリータイム
まずは、さっぽろテレビ塔に向かう。当然ながら、展望台にも行く。明日から開催の「さっぽろ雪まつり」の準備光景展望台から眺めつつ、札幌の光景もじっくり満喫するのであった。銀世界札幌も、実にキレイだよ。
展望台から下りて、今度は目前で見ながら散策していた。本番は大混雑だから、この時に見れる方がいいかも
次は札幌地下鉄全線完乗を目指し、東西線南北線全線乗車する。一旦ホテルに戻って夕方に秘密の遊びをしてから夕食後に東豊線全線乗車して、全線完乗を果たした。こうして、ホテルに戻って最後の夜を過ごした

4日目(2/4)

最終日は朝から雪が降っており、遅めにホテルをチェックアウトした後は、札幌市電で一周して、これまた完乗を果たした。
帰りの便がどうなるか分からないので、早めに新千歳空港へ向かうことにした。JR札幌駅から12時50分発「快速エアポート126号」で向かい、昼過ぎに新千歳空港に到着した。千歳市に入ると、何故か晴れてきたので、フライトは問題ないと思われる。
ここで昼食は、「えびそば一幻 新千歳空港店」の「そのまま えびみそ」を食したのである。次に行く時は、札幌総本店に行きたい。あとは帰るだけなので、空港内で待機することにした。

帰りの便は、18時発バニラエア920便東京(成田)行。チェックイン保安検査を済ませて、出発する1番ゲート前にて待機する。ところが、到着が遅れているために出発が18時50分発に、さらに出発口も0番ゲート変更された。まあ、それでも欠航になるよりはマシである。
ようやく搭乗して19時10分頃に、すっかり暗くなった北海道に別れを告げて帰路につくのであった。そして、遅れそのままに成田空港に到着したのであった。
ところが、沖止めの場所第3ターミナル近くではなく第2ターミナル北東離れた場所だったので、ランプバスの移動に時間がかかり外に出たら21時を過ぎていた

今回は北国であり、冬の旅の厳しさは一段と強かったのであるが、それでも戻ってきたときの満足感達成感かなり大きかった寒いからこそ、楽しい旅があることを改めて認識したのであった。

しまい。