先月のJRダイヤ改正で、大きな目玉は北陸新幹線の長野~金沢間開業ですが、首都圏在住者にとって一番の目玉は、やはり「上野東京ライン」の開業でしょう。昔は東北本線が東京起点で上野・大宮を経て青森まで伸びていましたが、後に東京~上野間が分断されて、東海道線は東京発着に、宇都宮線・高崎線・常磐線は上野発着という状態が定着していました。その間に、分断されていた場所には新幹線が開通して、東京~上野間は山手線と京浜東北線だけとなって混雑率が上昇しました。
そして、東海道線・横須賀線と宇都宮線・高崎線を乗り換えなしで直通するルートとして、横浜~赤羽間の横須賀線・貨物線を活用した山手線西側(渋谷・新宿・池袋)経由の「湘南新宿ライン」が登場しました。これに合わせるために、宇都宮線・高崎線にグリーン車が連結されるようになりました。さらには、常磐線中距離電車にもグリーン車が導入されました。こうして車両において準備が整い、分断されていた東京~上野間を直結する工事が行われ試運転を重ねた末に、ついに先月のダイヤ改正で山手線東側(上野・東京・品川)経由の「上野東京ライン」が開業したのです。これにより、東海道線と宇都宮線・高崎線・常磐線が乗り換えなしで直通することになりました。常磐線は品川発着ですが、上野乗り換えの時より利便性が向上しています。東海道線と宇都宮線・高崎線は、ほぼ直通することになり、東京・上野での面倒な乗り換えをせずに済むようになりました。
そこで、悪天候の夕方の日曜日に都営バスで池袋へ向かい、湘南新宿ラインで赤羽に向かいました。ここが上野東京ラインと湘南新宿ラインの北東側の分岐駅です。東側から京浜東北線(1・2番線)、上野東京ライン(3・4番線)、湘南新宿ライン(5・6番線)、埼京線(7・8番線)のホームとなっています。乗車した電車は6番線に着き、そのまま大宮方面に走り去って行きました。
さあ、ここからが本題の上野東京ライン・ミニトリップです。3番線から伊東行きが来ますので、これに乗車します。数年以上前なら、行先表示に「伊東」や「熱海」と出ること自体、考えられなかったでしょう。当時は概ね「上野」しか出てこなかったのですから。早速乗車して、上野東京ラインに向かいます。しばらくすると、湘南新宿ラインと別れて京浜東北線・新幹線とアンダークロスして別れて東側へ曲がり、車庫が西側に広がる尾久へ。ここで一気に先頭車両にダッシュして「かぶりつき」を始めました。そして、新幹線・京浜東北線・山手線と合流して、新幹線が地下に潜って常磐線・京成線と合流し、京成線とアンダークロスして上野に着きました。
すると、東側に常磐線から来た品川行きが来たではありませんか。どっちが先に発車するのでしょうか。答えは写真上を見れば分かります。品川行きを先に行かせてから、乗車している伊東行きが発車しました。しばらくすると、御徒町付近で回送引き上げで止まっている特急「踊り子」号を目撃しました。せっかくだから東京止まりの特急は延伸して上野発着にすれば、そのまま尾久車庫まで引き上げられるのに、と思ったのは私だけでしょうか。
神田の上り勾配を越えて下っていけば、東京です。ちょうど隣に、新幹線が小上がりになって構えているではありませんか(写真下)。まだミニトリップは終わっていませんよ。新橋を経て品川へ行きました。一旦下車して、ここで折り返しとなる常磐線の電車が隣り合っているところを撮影しました。そして、再び東海道線に乗車して横浜まで行きました。ここが上野東京ラインと湘南新宿ラインの南西側の分岐駅です。東側から京急線(1・2番線)、京浜東北線(3・4番線)、東海道線(5・6番線)、上野東京ライン(7・8番線)、横須賀線・湘南新宿ライン(9・10番線)のホームとなっています。ミニトリップは、ここで終わりなのです。
帰りは湘南新宿ラインで新宿へ向かい、都営バスで帰宅しました。
最後に、ミニトリップのミニギャラリーを掲載しますので、ご堪能下さい。