忘れられない日 東日本大震災3年

今年も忘れることのできない、この日がやって来ました。3.11、東日本大震災があった日です。
この頃になってくると、一部では「復興が進んだ」とか「物事が上向いてきた」という声が聞かれるようになりますが、大部分では依然として復興の道筋すら立っていない状態が続いています。交通機関では、復旧の知らせが飛び込むようになり、元通りになりつつありますが、原発事故が発生した一帯では未だ立ち入り規制が行われています。そういった背景から、同じ被災者でも感じ方に差異が起こって、それに伴って人間関係がギクシャクし始める時期に入るのではないでしょうか。
ただでさえ、人間関係が複雑になり、生きづらさを痛感する方が増えています。だからこそ、「現在あること」や「現在あるもの」に感謝し、相手を思いやる事が重要ではないでしょうか。もちろん、感謝や思いやりは押し付けによって為されるものではないし、押し付けであってはなりません。方向性を誤り、したたかになって、他人を大義名分の言い散らしで押さえつけるようになっては、人間として最低・最悪であり、醜さ・見苦しさを露呈するだけです。
今一度、私達に何ができるのか、改めて考えさせられます。たとえ技術が進み高度な社会が構築されようと、「人間力」は何時であろうと大事であり、必要不可欠ではないでしょうか。