作業所における仕事は、様々です。オリジナルの文章を入力する、WordPressを使ってホームページやブログを構築する、IllustratorやPhotoshop等を使ってデザインを描く、等々あります。利用者も様々で、基本的なところから頑張っている方もいれば、自分の得意分野を活かして作業を進めている方もいます。
今や、多種多様化の時代である以上は、各々の持っている能力を伸ばして自信をつけてもらった上で、本当の意味での社会復帰を果たしてもらいたい、と願っているのです。
そんな中、ある利用者がデザイン・絵画をやっているのを見て、「あれは仕事とは思えない。これで工賃をもらっているのなら腹立たしい。」と言っていました。まあ、こだわりの強い発達障害者が集まるので、物の見方次第では、そのように映るのも無理はないでしょう。
しかし、絵画を取り扱う仕事があるし、それを生業にしている方々もいます。自分の経験上で物事を測っていると、周りが見えなくなることもあるのです。よく、「自分ばかりが辛い思いをして、周りが楽しているように見える。」と言われることがありますが、まさに視野狭窄になると、そう思えてくるものなのです。また、作業の中には単純で退屈なものもあります。とにかく、作業内容に貴賎は無いのです。それに、全部が全部、自分の思い通りに行くわけではないのです。かく言う私は、一般枠で約15年間も辛酸を嘗め続けながらも、ここまで頑張ったわけであります。
もちろん、内容の程度によるところはありますが、作業を通じて利用者に自信をつけて、収益に結びつくように努めることをサポートするのが、職業指導員としての勤めであると考えております。
以上、アラフォーのオッサンのザレ言でした。